家づくりのこと

【家づくりコラム】建物坪単価ってなに??

2019/03/10

家づくりを考え始めると、色々なとこで聞く「建物坪単価」というワード。

これは、建築会社が家づくりにかける建築費用の目安を指す言葉で、この坪単価が低ければ費用が安い、逆にこの坪単価が高ければ費用が多くかかる、という考え方でほぼ間違いありません。

土地探しから始める家づくりも多い中で、土地にかける費用、家づくりにかける費用、その他諸費用など、予算の割り振りを考えていく上では、 建物坪単価というひとつのものさしは持って、家づくりの段取りを進めていくことが大切ですね。


建物坪単価って、どう考える?


「坪単価」とは、家づくりにおける1坪当たりの建築費用を指します。
なので、計算式は以下の通り。

住宅の本体価格 ÷ 延床面積(住宅の延べ床面積の合計) = 坪単価

例えば、延床面積30坪の家づくりに、建築費用が2,100万かかるのであれば、坪単価は70万ということになります。
言い換えれば、建物の床面積1坪(約3.3㎡)当たりに建築費用が幾らかかっているのかをだしたものですね。


家づくりを考え始めて、たくさんの建築会社と話をすることになりますが、注文住宅など自由設計での家づくりを考えているのであれば、「坪単価いくらで家が建ちますか?」と質問しがちですが、実は、これには建築会社さんもなかなか返答に困ってしまうことになります。

分譲住宅と違って、ある一定の規格の住宅を造っているわけではないので、住宅の大きさやグレード・仕様・設備などがある程度決まっていないと、なかなか答えることが難しいのです。

建築会社さんに具体的な坪単価などの建築予算の話をするのであれば、雲をつかむようなぼんやりとした話ではなく、具体的な家の大きさや間取り、欲しい設備など、提示したい要望をまとめておくことで、ギクシャクせず、スムーズに話ができるはず。
ぜひ、お試し頂ければと思います。



建築会社によってバラバラ? 坪単価の算出方法


家づくりをお考えであれば、関係するウェブサイトやチラシ、雑誌など色々なものを選んで情報を収集されると思います。
例えば、チラシなんかを見ていると、各工務店やハウスメーカーのモデルプラン(標準プラン)や施工例の金額が掲載されているので、表示金額を床面積で割れば、大体の坪単価も想像ができると思います。

ただし、その情報だけをもとに判断していくには情報がまだ不足しています。
実は、家づくりを手掛ける建築会社によって、坪単価の算出方法が違うんです。

照明器具・エアコン・トイレ・キッチンなど設備費用や、電気やガスの屋外配管などのライフライン工事費用など、これらの費用を含めている工務店さんもあれば、含めていない工務店さんもあります。

本体価格に含まれる費用の範囲が違うため、同じ仕様、同じ規模、同じ間取りの家だとしても、工務店さんによって坪単価は違う=建物価格が違う。ということになるんです。





そのほか、工務店さんによっては「家の本体価格」を「延床面積(建物の床面積の合計)」ではなく「施工面積」で割るケースも。。
各階の床面積を合計した面積が「延床面積」なのに対し、「施工面積」は玄関ポーチや吹抜け部分など延床面積に含まれない部分も加算されたもので、玄関ポーチなどの分、延床面積よりも大きな数字で割ることになるため、同じプランでも坪単価は安くなる。
このように家づくりにおける坪単価の出し方には、実は明確なルールがないんです。



家づくりにかける費用だけを、正確に比較をするには?


ですので、工務店によって算出の方法が違うわけだから、複数の工務店を比較する上で、住宅建築費の高い/安いを見積り上だけで判断することはすごく難しい・・ということ。

もうお分かりだと思いますが、、
建築会社が出す見積もりを、比較しやすくする方法は、プランしてもらう住宅の条件を揃えること。

建てたい家の大きさや間取り、欲しい設備や採用したい仕様/グレード、見積もりに入れる工事金額の範囲(ライフラインの引き込み工事など)、これらの条件をきちんと建築会社の方へ伝え、見積もりを出してもらう。
そうすれば、ほぼ同じ条件の家づくりにおける建築費用の比較ができます。

また、ある程度、実現したい家づくりの条件を整理しておくことは、各建築会社との話もスムーズに進めることができる大きなポイントです。
全く持って手探りな状況から、何度もプランを書いてあり、何度も見積もりを出すことは、 たくさんの手間と労力がかかります。

少しでもスムーズに、気持ちよく話が進められるように、 家づくりをお願いする家主さんの歩み寄りの姿勢を持って段取りをしていきましょう。

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