コラム|暮らしのデザイン

住宅のトレンド「職住融合」って?|Part.1

2020/02/29



今世の中は、新型コロナの感染拡大の防止の話題で持ち切りですね。

30年程前は、共働き世帯は全体の1/3程度でしたが、今や専業主婦世帯と逆転して、3/2にまで増加した背景がある中で。。

なんと、公立の小学校・中学校・高校が、なんと一斉休校に・・これは、ほんとに経済も家庭も非常事態だなと思います。


そんな中、会社へ通勤せずに在宅ワークで、この非常事態を乗り切ろうという動きが活発になり始めました。

今回は、そんな在宅ワークに関係する話です。



働く場所の多様化と自由化が進んでいる


働く場所と言えば、やはりオフィスですよね。

そこで働くサラリーマンが集結して、会議やミーティングなどをしつつ、日々の仕事に取り組むという会社員の日常です。

いわゆる「集まる」ことで、集合体で動き、生産性を上げるといったイメージでしょうか。


そこに、ここ数年でジワジワと浸透しはじめているテレワークという働き方。

これは造語で、tele=離れた場所、work=働くを掛け合わせたもので、情報通信機器などをつかって、働く場所や時間の制約を受けず、フレキシブルに働くカタチを言います。




例えば、コワーキングスペースやシェアオフィス、はたまたスタバなどのコーヒーショップなど、便利の良い場所で仕事をするといった街なかのオフィス化が定着しつつあります。

いちいち事務所や会社まで戻らずとも、ノートパソコンを使ってメールやテレビ電話などで仕事をすすめた方が効率が良いよね、という考え方です。


身近では、スターバックスやマクドナルドなどで、ノートパソコンを開いて仕事をしている人を見かける機会もだいぶ増えたんでは?と思います。

ゆっくりコーヒー飲みにきたのに気持ちが休まらないわーとか、長い間席を占領されて座るところがないじゃないとか、色々な意見が飛び交っているのが現実ではありますが。笑

世の中の価値観が変わろうとする過渡期には、こんな摩擦が起きがちですね。



そんな街なかのオフィス化に加えて、最近は家なかのオフィス化も進んでいるようです。

これは、リビングなどの一角にデスクスペースを設けて、そこで仕事をするといったもの。

住宅の間取りプランニングでは、以前からあった書籍部屋のような落ち着いて本を読むスペースがありますが、それが仕事をするデスクスペースに変わってきた、という認識の方が分かりやすいかもしれません。


こうしたテレワークの普及によって、いろいろなところで自由に働くという「働く場所の多様化」が進んでいます。

もちろん、その前提で言えば、暮らす場所ももっと自由に選べる時代になってきているとも言えますね。





国がテレワークを推進し、導入企業が増加してます


テレワーク・デイズという政府のテレワーク推進施策があります。

今年の東京オリンピックの年をひとつの目安にして、全国一斉のテレワークを実施するという流れも出来ています。

まさに今、新型コロナの感染拡大防止がさけばれる中で、このテレワークの推進施策を前もって進めていたことが功を奏していると言えます。




インフラ的なものであったり、医療福祉系の業種・業態だと難しいのかもしれませんが、その他、テレワークが可能な企業・団体では、着々とテレワークが導入されていることが分かるかと思います。

ただし、国内の企業数からみれば、まだごくわずか。

国内のほとんどが中小企業という中で、テレワークをする為のノートPCなどの設備投資のコスト面やヒトモノカネの管理面で、二の足を踏んでいる企業が大多数いることはたしかであり、もっと具体的に踏み込んだサポートが必要になってきています。



食わず嫌いでは、テレワーク導入時のメリットは分かりづらい。

たしかに、遠隔で自由に働く状況をつくることでマネジメント上のデメリットはあると思いますが、それ以上にテレワーク導入したときにメリットがあれば良いわけです。

多少の足かせはあるにせよ、まずは導入して試してみようという企業の風潮が浸透すると良いですね。


今では、会社員・公務員の17%がテレワークを実施していて、さらに潜在的には「やってみたい」「試してみたい」という方が45%いるという統計もあり、これから労使一貫で進めていく施策と言えます。



デザイン工務店 ウェブマガジン編集部


Part.2へ続く>>>




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