コラム|暮らしのデザイン
住宅ローン選びに後悔している・・2.5人に1人の割合。
2019/11/19
家づくりに欠かせないのが、住宅ローン。
ほとんどの方にとっては、住宅の購入は人生で一番大きな買物ですね。
2,000万~5,000万ほどの大金をかけて、マイホームを買うことになります。
そこで、欠かせないのが住宅ローン。金融機関から、購入する住宅を担保にお金を借りる仕組みです。
数千万の大金をキャッシュでお持ちの方は、住宅ローンを使う必要はないかも知れませんが、始めてマイホームを買われるほとんどの方は、この住宅ローンでお金を借りることになります。
今回は、そんな住宅ローンのお話です。(アンケートデータ出典:MFS)
住宅ローン商品をもつ金融機関は、70社以上もあります
住宅ローンを持つ金融機関は、いくつ知っていますか?知っている方でも、大体10社程度ではないでしょうか。
そして、どの金融機関のものがどんな条件か?まで知っているのは、1.2社あたりだと思います。
それぐらい身近ではありつつも、なかなか内容までは分からないという金融商品だったりもします。
住宅ローンを扱う金融機関は多くありますが、カテゴリ別に括ることもできます。
大手銀行、地方銀行、信用金庫、ネット銀行、フラット35などに分けられ、住宅ローンの特徴なども少し似ているように感じます。
国内でも6世帯に1世帯(900万件弱)が住宅ローンを使って返済しているわけですが、実際に返済している方たちにアンケートをとったデータがありましたので、ご紹介します。
2.5人に1人が後悔している住宅ローン選び
さて、マイホーム購入にあたってはほとんどの世帯が住宅ローンを組む世の中で、なんと2.5人に1人が後悔している・・というアンケートデータがあります。
MFSというオンライン住宅ローンサービスを行っている会社で、住宅ローンを借りた経験のある30歳以上の男女360名を対象にアンケートを実施したもの。
このデータでみると、住宅ローン選びで後悔している世帯は、半数近くの40.8%。
年代別では、30代がもっとも後悔している割合が高く、60代以上が最も後悔していないという結果です。
さらに、その後悔している理由についてはこちら。
この後悔している理由について、最も多かったのは「金利がもっと低い金融機関を選べばよかった」が31.7%。
その次に多いのが「違う金利タイプを選べばよかった」の20.3%。
一貫して言えるのが、情報収集(勉強)不足が原因だということですね。
住宅ローンを取り扱っている金融機関が数多く存在することや各カテゴリ別での特徴、そして固定金利や変動金利などの返済プランの立て方など、一方的に紹介される資料に目を通して情報集中するだけでなく、中立的なアイデアをくれる方に相談して、
たくさんの方法をしってから選ぶことで、納得した住宅ローン選びになるのだと思います。
勧められるがままに住宅ローンを選んだ方の多くが後悔
後悔している方の中で、「不動産会社から紹介された金融機関を選んだ方」も多くいらっしゃいます。
統計データは次の通り。
一般的に、住宅ローン選びはどう進められるのか?
ひとつは、住宅購入にあたって不動産会社や建築会社の提携する金融機関の中から選ぶもの。
これは、住宅ローン選びの知識に乏しく、何を選んで良いのかさっぱり分からないから・・手間がかからない&スムーズだし・・という理由から、勧められる住宅ローンを選んでいるという状況です。
ふたつめは、自分で金融機関を探して選ぶというもの。
これは、住宅ローンの取り扱う金融機関にどんなものがあるのか?、返済プランはどの返済計画が我が家に合っているか?などを事前に情報収集して選ぶので、幅広い住宅ローンの返済プランからベストな選択をする納得感があるという状況です。
住宅ローン選びに正解はない
住宅ローンは、各金融機関によって審査基準が違いますし、それによって提示される金利や返済プランも変わってきます。
数千万の借入れであれば、金利が1%違うだけで数百万違ってくることもザラです。
また、マイホームの種類にもよりますが、住宅ローン控除、贈与税の控除、住宅エコポイントなどの住宅購入における優遇制度も各マイホーム取得世帯によって変わってきます。
また、住む自治体によっても実施している優遇制度もあるので、調べておく必要があります。
各優遇制度はひとつひとつの世帯に対して教えてくれるものではなく、各世帯から申告をして優遇制度を受けるものがほとんど。
「ひどい。そんな制度知らなかった。きちんと教えてくれればよかったのに」とあとで後悔しても、取り返せるものではありません。
各世帯によって、ベストな住宅ローン選びは変わってきますし、またこの先10年・20年・30年・・と返済していく計画を考えた時にまた違ったさらに良い返済計画が見つかったりもします。
今は、ネットや本で幾らでも情報収集できる時代。
そして、ファイナンシャルプランナーなど中立的にアドバイスしてくれる方も多くいます。
マイホーム購入は、ライフプランを見直すよい機会だと捉え、住宅ローンを含め、生涯設計のひとつとなるような計画を立てていかれることを願っています。
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