コラム|暮らしのデザイン

小さな森|ヒンメリを使ったアトリエ

2019/03/13



日々の暮らしを彩るインテリア。

そんなインテリアのひとつとして、今ブームになりつつある「ヒンメリ」の存在。

色々なお店のヒンメリデザインを手掛ける「小さな森」というアトリエをご紹介します。




ヒンメリ(HIMMELI)って何?



 ヒンメリは太陽の復活と翌年の豊穣を願う冬至祭「Joul(ヨウル)」の装飾品として、1150年頃フィンランドの田園地方で誕生したそう。

そのつくり方は、ストロー状の麦藁に糸を通し結ぶというシンプルな工程で、それを繰り返すことでできていく・・繊細で美しい麦藁細工です。

別名「光のモビール」とも呼ばれ、ドイツ語の【himmel(天)】を語源に持ち、飾った場所に幸せを呼び込むという素敵な言い伝えがあります。

陽に照らされた麦藁は光を反射し黄金色に輝き、夜になり灯りに照らされ映し出される幾何学的な影は空間を柔らかなものにし、ほんの少しの風で回るヒンメリは見るものを癒します。




そんな背景からつくりだされるヒンメリを使った空間は、日本ではクリスマスや結婚式の装飾などに使われるようになり、暮らしや空間を彩るインテリアとして親しまれています。






場所を選ばないヒンメリで彩るインテリア


意外に、どこでも「馴染んでしまう」というヒンメリ。






自然物だからこその落ち着いた色合いをカタチをしていて、その形状も基本、三角形で構成される正八面体で、幾何学的なイメージもあり、自然と幾何学の融合された独特な雰囲気は、他にはありませんね。


そして、線と点で結ばれたそのカタチに面がないので、ヒンメリの向こうが見えて圧迫感もない・・がゆえの、空間をじゃまし過ぎない心地よく落ち着いた印象を与えてくれます。




インテリアとしてイメージされるリビング空間にマッチすることはもちろんのこと、玄関や階段など迎え入れる様な動線空間でもヒンメリを吊るしたり、床の間にヒンメリを置いたり、車の中でも小さいヒンメリが使われたりと、ヒンメリの捉え方・使われかたは多種多様あると言えます。




造景集団 某(なにがし)としても活動


2015年 庭師を中心に結成された造景集団某(なにがし)。

植物を中心とした有機的素材を使用し、ひとつの景色を造る事を主軸に置き、自然が生み出す四季やフォルムで 遊びや驚きを感じられる空間表現を行うことをコンセプトとして活動。








現在その一員として、豊田ロックフェスティバルや橋の下音楽祭、フィールドスタイルなど、様々なイベントでも活躍の場を拡げています。



いかがでしたでしょうか。

インテリアとしてヒンメリを使いのもすごくおしゃれですし、自分でヒンメリをつくって飾ったりしても愛着が湧いて良いですね。

自然を使った装飾だからこその癒しの空間、気になる方はヒンメリデザイナー仲宗根さんをチェックしてみてください。




話を聞いた人:ヒンメリデザイナー仲宗根知子

instagram:https://www.instagram.com/nakasonesatoko/

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