広い幹線道路に面した交差点付近にこの敷地はあります。
騒音や排気ガス、粉塵に悩まされる環境でありプライバシーの確保も難しい敷地条件です。
南側には境界に接近して2階建ての建物があり、冬季には敷地の1/3が日影になってしまいます。
又その建物には、北側のこちらを向いての窓が沢山あり、プライバシーの確保が難しい状況です。
そこでこの計画では、西側の道路に面しては完全にクローズする事を考えました。
そうする事で騒音や排気ガスの対策は基より、北西からの強い風も遮断することができます。
又、隣地建物の日影対策として、建物を出来るだけ敷地の北側に寄せ、敷地の日影部分から回避する事で、日照を確保するようにしました。
プランの構成は、ご家族がイメージされた形態を進化させ、シンプルな家事動線を造る事で生活しやすい環境が生まれるように配慮しています。
基本性能はしっかりと確保した上で、室内のどこにいても明るく、視線が抜けて、人の気配が感じられる、プライバシー性の高い住宅を目指しました。
設計 / 加藤雅康(カトウアーキテクトオフィス)