軒下の家
古くからの家の立ち並ぶ住宅地で、母屋に隣接して建てられた住宅です。
ライアントの要望の中に『グランピングリゾートのような空間で暮らしたい』というキーワードをもとに、日頃の生活とはちょっとちがう時間を過ごしてもらえるような空間にできないかと考えました。
「非日常を感じられ、外とゆるやかに繋がることのできる家」をコンセプトとしました。
テントをイメージさせる三角屋根の軒をウッドデッキまで伸ばし、軒を深くすることで、グランピングのテントをイメージさせ、アウトドアを楽しめるような外部空間を作り出しています。
ウッドデッキへ面する壁は、外部と内部をゆるやかに繋げるデザインとし、ガラスごしに、外部から内部まで伸びた7.0mの梁が繋がって見え、より一層、内部と外部の空間
を緩やかに繋げています。
窓を開放すれば、室内にいながらもアウトドアを楽しむことができます。
グランピングは、手間を無くし、快適にアウトドアを楽しむ空間を提供してくれます。
そんなグランピングの魅力である空間を住宅に付属させることで、内部的な外部空間をつくりだしています。
窓を開け椅子やテーブルを並べるだけで、外部空間は内部的空間へと姿を変え、非日常的な空間へと導いてくれるでしょう。
非日常な空間を望んでいたクライアントにとって、非日常な場所が日常な場所へと変わっていくことにも期待しています。